2016-08-03

7月18日相談・交流会 報告(福島県県外避難者への相談・交流・説明会事業)

平成28年度福島県県外避難者への相談・交流・説明会事業
7月18日相談・交流会 報告


福島県からの報告
5年前に起きた東日本大震災により、福島県より北海道に避難をされている方を対象とした、「福島県県外避難者への相談・交流・説明会」が7月18日、旭川市において参加者21人(避難者の方6人)で開催されました。旭川市市民活動交流センターCoCoDeを会場として、北海道NPOサポートセンター北村氏の開会挨拶の後、第1部は福島県避難者支援課、武藤正久氏と宗万尚子氏から「福島県の復興と現状について」の情報提供がされ、県内外の避難状況や、除染の進捗状況、健康を守る取組などについて資料を基に説明されました。引き続き、生活拠点課の大渕晋助氏からは応急仮設住宅の供与期間についての説明がありました。

NPO活動の紹介
 11時45分からは、第2部交流会が開催されました。未曾有の大震災からすでに5年経過して、震災の記憶が風化しつつありますが、避難してきた方々にとっては、今も、またこれからもずっと忘れることができない痛みや悲しみが胸の奥深くに留まっているかと思われます。こうした痛みや悲しみを持ちながらも、新たな一歩を踏み出した方々がいらっしゃいます。2名の避難者の方に現況報告をしていただき、参加者の方々と経験を共有して頂く機会となりました。1名は福島県から北海道に母子避難をし、一旦は福島に戻ったものの、再度母子避難し、旭川市内のNPO法人に勤務した後、地域おこし協力隊として採用され、現在は町の移住コーディネーターとして活躍されている女性からの体験報告がありました。もう1名は宮城県から妻の実家のある旭川市に移住し、かつてチーズ職人として新製品開発などに関わった経験を生かし、2015年暮れに旭川で日本人の舌に合うチーズの製造販売のお店をオープンした男性からの体験談でした。続いて、旭川市福祉保険課 織田祐司氏より、旭川市に避難している世帯への支援メニューと内容についての情報提供がありました。

参加者が軽食をとる中、旭川市内の3つのNPOから、放課後等ディサービスや、旅ツアー、子どもも大人も参加できるうれシぱ食堂などを実施している「旅とぴあ北海道」と、子どもの預かり支援事業を実施している「旭川NPOサポートセンター」、「困窮してきた」など生活に困った際の相談先「あさひかわSOSネットワーク」の活動紹介がされました。

お楽しみ企画として、入植者の多くが福島県からというのが縁で、毎年被災者のお子様を受け入れている東旭川地区から、米農家の西島農園さんに来ていただき、低農薬米のおにぎりとお餅を提供していただきました。こうした交流会には初めて参加されたという避難者の方もいらして、少ない人数ではありましたが、食事をしながらゆっくりと参加者同士交流することができたことと思います。
(森田 裕子 旭川NPOサポートセンター理事)

■相談窓口 福島県から避難されている方々の相談を来所、電話、メールにてお受けしています。

来所:時間)月・水・金 10時~17時  
場所)北海道NPOサポートセンター事務所
(札幌市中央区南8条西2丁目5-74 市民活動プラザ星園 201号)
メール:soudanf@npo-hokkaido.org
電話:時間)月・火・水・木・金 10時~17時
番号)011-200-0973
FAX:番号)011-200-0974

     
【問合せ先】  特定非営利活動法人北海道NPOサポートセンター
TEL 011-200-0973  FAX 011-200-0974
E-mail npo@mb.infosnow.ne.jp
■実施主体  福島県    ■事業管理者  一般社団法人ふくしま連携復興センター
■受託事業者 特定非営利活動法人北海道NPOサポートセンター