2018-06-08

2017年度年賀寄附金助成事業 完了報告

2017年度日本郵便の助成で実施した「社会課題に取り組みたい市民の社会活動参加を促進するための講座開催事業」を完了しました。本事業は、社会課題解決に取り組む市民を増やすために、参加のハードルを下げることを目的としました。

■実施項目
2017年4~6月ボランティア・インターン受入に関するアンケート調査
2017年7月~9月 講座講師・聞き手と講座内容について意見交換
2017年9月~12月大人のソーシャル活動デビュー講座(座学1回、ソーシャルビジネス実践者による選択講座5回、ソーシャルビジネス団体訪問、成果発表会)
2018年3月受講者・講師交流会

●アンケート調査概要:本事業のアンケートからは、一定割合の団体(このアンケートでは2割程度)にとって、ボランティアやプロボノは、初めから必要ないか事業の性質上参加が困難と考えているが、およそ6割は、もし可能であればという条件がつくと、現状よりボランティア参加が増えることに対して肯定的だった。
あったらいいなと思う支援では、派遣・仲介がもっとも多かった。このことは、ボランティア調整にかかる労力が影響しているかもしれない。求める人材像では、もっとも曖昧な「一緒に運営に関わってくれる人」という回答が上位だった。

●大人のソーシャル活動デビュー講座概要:19人が参加し、最終的にレポートを提出したのは15人だった。

受講をきっかけにして始めたことについての設問に対しては、あるが10人、具体的な行動はないが前向きな人が4人、特になにもしていないという人が1人という結果だった。「受講後にどうなっていたいか」と対をなす質問である「一年後にどういう自分になっていたいか」においては、回答が具体的になっていたり、当初より社会活動に対して前向きになった方が11人、同じか否定的であった人が4人であった。
受講者のレポートをまとめると
実践者の話を近い距離で聞けて相互にコミュニケーションを図れる場
活動現場を垣間見ることのできる機会
受講生同士の交流ができる機会
が肯定的に評価されていると考えられた。
北海道NPOサポートセンターでは本事業の結果を踏まえて次年度以降の講座に取り組みたいと考えています。(報告・高山)