2017-12-04

「社会課題に取り組みたい市民の社会活動参加を促進するための講座開催事業」中間報告

日本郵便・年賀寄附金助成
「社会課題に取り組みたい市民の社会活動参加を促進するための講座開催事業」中間報告


2017年度年賀寄附金助成によりまして、一般市民の方のNPO・ソーシャルビジネスへの参加を促進するための講座事業を実施しています。

1)NPO活動をしている方へのアンケート
200団体以上からご回答をいただきました。ボランティア、インターン、プロボノ等などの参加促進のヒントを探るためにアンケート結果の分析を行います。

2)「大人のソーシャル活動デビュー講座」開催
9月1日オリエンテーションの様子 講師は加納尚明さん
・9月1日オリエンテーション講座を開催しました。受講は定員18人に対して20人でした。受講者は就業・起業コースとボランティア・プロボノコースに分かれ、就業コースはNPO法人札幌チャレンジド理事長の加納尚明氏、ボランティア・プロボノコースは北海道道民財団事務局長の高橋優介氏の講義を受けました。
・9月6日からはソーシャルビジネスを実践している5人の方による、対話型の講座を開催しました。受講生は5回のうち2回以上を選択します。市民活動プラザ星園のカフェスペースを使い、講師と受講生が近い距離で適宜質問をしたり講師から問いかけたりしながら、ソーシャルビジネスの実際の運営を学びました。5回の講座には、同じくソーシャルビジネスを実践している方が聞き手として加わり、講座におけるコミュニケーションを深めていただきました。

第1回9月6日(水)
「プロフェッショナル集団という意識で活動する」
NPO法人コミュネット楽創 理事・総務部長 本多俊紀氏
聞き手:下川原彩氏(認定NPO法人キーパーソン21理事)
参加13人。

カフェスペースでの選択講座の様子
第2回9月13日(水)
「<ゼロ>に価値をつける」リバリュー北海道プロジェクトMIRAIE 代表 山本順平氏
聞き手:高橋志織氏(NPO法人コミュニティワーク実践センター)
参加12人

第3回9月20日(水)
「楽しむことを諦めない」スポット・ウォーキングさっぽろ 代表 平間栄一氏
聞き手:塩澤まどか氏(NPO法人コミュネット楽創理事)
参加13人。


第4回9月27日(水)
「自分のための活動! ~誰かのための活動じゃ続かない~」NPO法人遊び屋本舗 理事長 山田憲昌氏
聞き手:竹次奈映氏(一般社団法人北海道ブックシェアリング)
参加9人

第5回10月6日(金)
「保護活動から見えてきた地域の姿」NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道 理事長 吉井美穂子氏
参加6人

聞き手:高橋苗七子氏(NPO法人ezorock)

・9月後半からは団体訪問を開始しました。受講生それぞれの関心に応じて団体を訪問し、活動の見学をしたり、活動説明を受けたり、実際に活動を体験したりしました。

・11月は、いよいよ「事業提案書づくりワークショップ」が始まりました。受講生が2チームに分かれ、ここまでの経験・知見を活かし、またメンバーの長所を活かし、実際に活動している2つの団体に対して事業提案を行います。この講座を通じて知り合った方がお互いの強味をいかに理解し引き出すか、また、社会人ボランティア・プロボノの力を活かすために、不定期にしか参加できない人、ネットでしか参加できない人などの力を引き出す工夫をいかに行うか、NPOの現場では理想的なメンバーが揃うことは非常に少ないといっていいと思います。このワークショップは、そのように制約された状況において、事業提案書という成果を提出していただき、現実の組織マネジメント、ボランティアマネジメントなどに役立てていただきたいという狙いで実施されます。