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秋晴れのもと屋外での開催となりました。 |
9月21日、復興庁の事業の一環としての上記の事業に
NPO法人「福島の子どもたちを守る会・北海道」として初めて関わらせていただきました。当日は、札幌に自主避難されている27名(大人14名、子ども13名)と福島市の保育施設「こどものいえ そらまめ」の保護者・園児・保育士の皆さん16名とが、当法人が運営する保養施設「かおりの郷」(札幌市南区砥山)で意見交換交流を行いました。「守る会」は2011年の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の事故に遭遇した福島の子どもたちを支援するために同年6月発足した会です。福島には、様々な課題があることから避難はせず、子どもの健康のため、長期休暇や週末に、福島県外で保養することを選択している方も多数います。今回会場となった「かおりの郷」は昨秋、全国からのご寄附で札幌市南区に開設されたもので、そのような方々に活用していただきたいと考えています。
「そらまめ」の皆さんの参加は、福島県の「福島っ子自然体験・交流支援事業」の一環で、園児の他、引率の教職員や保護者の交通費や宿泊費も補助対象となるため、3組の親子と職員の方が参加することができました。「そらまめ」はシュタイナー教育の実践をめざしてきた福島市渡利地区の保育所ですが、高濃度のホットスポットになってしまい、園児全員が避難し、閉鎖しました。現在は線量が比較的低い郊外へ移転し再スタートを切ったところです。自主避難者として参加された方の中に「そらまめ」の卒園生や元保護者もいて久しぶりの再会に盛り上がりました。
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保養施設「かおりの郷」 |
支援情報説明会では、そらまめの門間園長からの現状報告があり、それに関して、自主避難者の皆さんとの質疑やりとり、避難者自治組織「桜会」稲守耕司代表からの体験に基づく助言など、短時間でしたが有意義な意見交換ができたと思います。後半は、バーベキューを食べながらの交流会でしたが、流しそうめんも子どもたちの大人気でした。リラックスして本音が話せたようです。
これをきっかけに、自主避難の皆さんも、そらまめの皆さんも、ともに、希望と元気が湧いてきますように、、、と心から願ったひとときでした。
(NPO法人福島の子どもたちを守る会・北海道 理事長 山口たか)