その中で
今回のNPO事業所訪問で、居宅介護や訪問介護などの介護保険枠内サービスと障害者福祉サービスで自立支援制度枠内サービス両方の実施をしている8団体
と、障害者自立支援サービスのみを実施している4団体を訪問しました。また今後、積極的に地域密着型サービス小規模多機能型居宅介護、複合型サービスを実
施したい団体は3団体ありました。介護保険枠外サービスで町内会、地域との関わりの中で、およそ半数の団体が交流スペースを設け、地域との交流を図った
り、活動PRの場に利用したり、孤立するお年寄りの交流場という形だったりという様々な提供をしておりました。町内会や地域イベントにも約6割が参加をし
て、地域との交流がはかられている内容でした。また活動をする上で色々な場で活躍を期待されるボランティアについては、約6割の団体が常に募集はしている
が、高齢者介護などの場では、その団体に上手くマッチするボランティアさんが見つからないなど苦労する話を聞く一方、自立支援での団体では、高校生や大学
生のボランティアによるイベントのお手伝いや、スキルアップの為に手伝いたい等の問い合わせが良くあるという内容であった。さらに介護枠外でお泊まりデイ
のニーズもあり今後実施したいという団体も3団体程度お話がありました。また趣味や娯楽提供は4割が実施しており、今後3割が実施したいとの回答である。
下記介護枠外で一部データを記載いたします。
その他に人材面について資格、技術的なスキルを持った人材が不足しているかを聞いた所、自立支援の施設では、障がい者介護福祉についての理解者が少なく働 き手が少ないという話がありました。一方高齢者介護では調理が出来る人、車いすで一緒に出かけたりする場合もあるので、車いす介助の経験者、介護資格、福 祉系の資格があると良いと行ったお話が多かった。更に職員の定着率についても伺いましたが、高齢者介護・自立支援両方において、給与面などで辞めてしまう 人もおりますが、比較的定着率は高く、すぐに辞めてしまうという話は取材先ではあまり聞かれませんでした。最後に今回の取材先では、共生的な活動している NPO団体が幾つかあり、その中の一人の代表者は、「介護保険制度という枠だけではなく、高齢者、障がい者に関わらず困っている人が生まれ育った場所や地 域の中で、昔ながらの顔なじみの関係を保ちつつ、共同共生の運営を行いたい。そしてそれぞれの地域地域にそういった場所が広がって欲しいですね。」という お話が印象に残りました。