2011年10月24日(月)、札幌市中央区の北農健保会館において76名の参加者を集めて、独立行政法人社会福祉機構主催、北海道NPOサポートセンター協力により、「WAM 社会福祉振興助成事業報告会・個別相談会」を開催しました。
基調講演を行った白梅学園大学教授・学長でWAM助成金の審査員も務める汐見稔幸氏は、農業から工業、そして脱工業・ICT化へという大きな流れの中で仕事のあり方や子育て環境が急激に変化していることを指摘し、「これからのNPOに求められているのは、これまで自然に構築されてきていた対人関係をいかに再構築するかである」と述べられました。
北海道子育て支援ワーカーズによる「家庭滞在型子育て支援の可能性を探る事業」、子育て支援ワーカーズ「ぐるんぱ」による「共に育とう!障がいの子もきょうだいも」事業に関する助成事業報告がなされました。その後参加者によるワークショップが行われ、人材育成や資金調達などについて意見が交わされました。また、この日は講演や意見交換で喚起された思いを、その場で助成事業の申請という形を意識した相談ができるように、WAM助成に関する個別相談会の時間も設けられ、16団体が利用しました。
汐見氏は最後に、今後の「NPOの第2世代」への注文として、助成申請を目指す上でも「頭でつくっただけの構想でなく、進んで地域に出ていき、住民のニーズを深くつかむ努力をして、広く他団体と連携し、運営面でも広く市民が参加できるようなNPOを目指して欲しい」と締めくくりました。
会場の様子